ペコ

アイ・アム まきもとのペコのレビュー・感想・評価

アイ・アム まきもと(2022年製作の映画)
3.1
役所で「おみおくり係」として働く男が、亡くなった無縁仏の人々のために奔走する物語。バカ真面目で几帳面で空気が読めない牧本の言動は、牧本だから許されるのであって、阿部サダヲだから許されること。実際にこんな人間がいたら僕だったらイライラしてしょうがない。まぁ亡くなった誰か分からない人のために行動できる牧本のような存在はこれからの日本には絶対に必要な存在なのだろうし、まさに牧本の粘り勝ちではある。誰からも引き取り手がない遺骨を大切な人へと繋げる仕事。素晴らしい仕事です。
蕪木さんの関係者を探し出すのが意外とあっさり進んでしまって感情移入や感動ができなったのが残念なところ。豪華なキャスト陣が勢揃いしているのに、それを活かしきれてなかったです。
後半はまさかの急展開に驚きました。いやっ急すぎるし気持ちの整理がつかないまま映画が終わってしまったのでモヤモヤが残ってしまいました。最後の幽霊たちの集合シーンはなんか怖い。コメディ色が強すぎたのも減点。

自分の最期をどう迎えるか。終活って大事だな。
ペコ

ペコ