ヤドカリ亭

アイ・アム まきもとのヤドカリ亭のレビュー・感想・評価

アイ・アム まきもと(2022年製作の映画)
3.5
公営アパートで孤独死した蕪木。

蕪木は若い頃、炭鉱で事故に遭い同僚の槍田の命を救うがその槍田は全盲となる。

時を経て蕪木は妻と娘の3人で幸せに暮らしていた。そこへ全盲の槍田が懐かしさで訪ねてくる。

その直後、蕪木は突然に失踪する。残された母娘は訳がわからず、娘は父を恨み続ける。

嫁と2人でこの場面を見ていた私がボソリと「蕪木の気持ちは分かる」と呟く。
すかさず嫁が「じゃあ、私も捨てられるのっ?!」と叫ぶ。

「そうじゃない、蕪木は自分の幸せを恥じ、そして自分自身を傷めつけたんだ」
と釈明する。

女には男の孤独は分からない。
ヤドカリ亭

ヤドカリ亭