林檎

イル・ポスティーノの林檎のネタバレレビュー・内容・結末

イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

とてもとてもピュアな人、マリオ。
マリオを観ていたら、付いて行けなきゃ置いてきぼり、今の時代に合わせなきゃ、、そんな気持ちが綺麗な水で洗われるよう。

マリオが録音機を聴き直す時から、ついに泣けてきた。大詩人に、はにかみながら明るくも、そうするしかないように卑屈に振る舞うマリオ、自分は無学だからと。

何もかもある時代と、何にも無いような時代と、人間の心はどちらが豊かでいられるのかとか考えた。

大詩人にとっては国に帰るまでの暇つぶし、マリオにとっては人生を変えた出会い。一年後に届いた手紙は情けなかっただろうな。。しかも自分に初めて届いた手紙ってあそこは表に出さないマリオの代わりに自分が落胆して泣けた。観てる私も突き落とされて、マリオが幸せに結婚できてなきゃ、当分気分が沈んだだろうな。こんなにいい映画とは知らず、とても心に響いた。星5つ。
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