Shibawithbread

イル・ポスティーノのShibawithbreadのネタバレレビュー・内容・結末

イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

南イタリアの波打ち寄せる
小さな美しい緑の島
白い日差しに照らされ輝く町
焼けた肌黒い髪
力強い眼差しの美しい人
 君の微笑みは蝶のように顔に広がる
 君の笑いは まるでバラ
 鋭い槍 あふれ出る水
 君の微笑みは押し寄せる銀の波だ
 好きだ 黙っている君が
 ここにいないみたいだ

 詩人のパブロ・ネルーダと詩を愛する青年マリオ。祖国から亡命し、滞在している彼へと届く手紙達を配達するために短期間働くことになったマリオは、純粋な知的好奇心の元ネルーダとの交流を深める。ネルーダもまた己の紡ぐ言葉に素直に揺り動かされ意見を述べるマリオに好感を抱き彼にその意味を解いていく。
 マリオは食堂でベアトリーチェという名の一人の女性に恋をする。ネルーダに打ち明けた思い。見つめるばかりだったマリオはネルーダから授かったノートへと募る思いを書き表してゆく。
 幸せの二人はネルーダを立会人に結婚する。それと同時に彼の逮捕状が取り下げられ帰国が決まった。友だと言った仲だったが、その後の彼にはマリオの影をみつけることができなかった。どうせ忘れられたのだと告げる周囲だったが、マリオは彼の残してくれた詩をまた集めはじる。
 妻とまだ見ぬ我が子を残し逝ってしまったマリオ。長らく気配を感じさせていなかったネルーダが再び訪れた島で出会ったのは父親を知らない彼の息子。そして聞かされた彼が遺したネルーダにあてたテープ。マリオを失ったネルーダは一人思い出の岸でただただ眺る。
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 外国語を覚える時は恋をすると早いといいますが、詩を覚え想いを表すという行為も同じなのかもしれません。

・ベアトリーチェ美しい…
・マリオのオドオドしてじっと見るところが仔犬っぽい
・司祭様に詩を読んでもらうシーンでブラの中に入ってたって言われて手に取りづらそうにしている司祭様と内容聞いたおばあちゃんのリアクションが面白い
 👵「読んでください」
 👨💦「…“裸の君は”」
 🙊❕「oh…マリアさま…」
・「ロシアの党員は子供を食べる」