1950年代イタリア
ナポリ湾にあるカプリ島
祖国チリを追われたパブロ・ネルーダが
この小さな島の丘の上に住み始めた
エルネスト・チェ・ゲバラも
愛した詩人パブロ・ネルーダ
そのネルーダのことを知ることができる
素晴らしい作品
手紙を毎日届ける郵便配達マリオ
郵便配達先は詩人パブロ宛て
<イル・ポスティーノ>とはイタリア語で郵便配達人
マリオは次第に言葉の不思議さに惹かれて
詩に関心を寄せるようになっていく
波の音
二人で浜辺での会話
情が通いあっていく感じが好きです
詩を理解しようとするマリオにネルーダは諭す
「君が読んだ詩を別の言葉では表現できない」
マリオが島の最も美しいところを
録音し残していくのもいいですね
ネルーダが島を去ったあと素晴らしいものをみんな
残していってくれたと…
共産党のデモでマリオがネルーダに捧げる詩を読むために
壇上に向かう途中に倒れる
そしてその詩を知るものが誰もいなかった
再び島を訪れたネルーダは海岸に足を運び
マリオの最期を想った
オープニングの音楽から
この映画がすごいことを予感させます
映画の内容も素晴らしいですが
カプリ島の風と波が涙もいっしょに
あらい流してくれます