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LOVE LIFEのtokicmのレビュー・感想・評価

LOVE LIFE(2022年製作の映画)
4.2
【 白黒つかない『愛』と『人生』 】
『 LOVE LIFE 』 を観ました。
漢字1文字で表すなら。。。「 灰 」
白でも黒でもない。
別れても残る、愛。別れても続く、人生。

🟡 こんなヒトにおすすめ 🟡 
きれいさっぱりができない人=男性。
未練たらたらになる人=男性。
世の男性。

🟡 こんなトキにおすすめ 🟡 
愛と人生、結婚生活について考えたい時

🟡 感想の前に 🟡
2回観たんです。。。

うち1回はバリアフリー上映で字幕あり、その時に驚きました。
耳の不自由な方、それに付き添われている、ご家族かヘルパーさんがこんなにも多くこの映画を観ているなんて。。。

これは真面目に書くしかないぞ。
内容抜けてるところがあっても、乗り越えて前に進むしか無い。
いや、乗り越えなくてもいい。絶対に忘れちゃいけないんだ。
感想書くんだから。

🟡 感想 🟡 
♪どんなに離れていても
愛することはできる♪

矢野顕子さんのLOVE LIFEという歌から生まれた映画。

主演の木村文乃演じる妙子は、夫・二郎とのステップファミリー。
妙子の息子の敬太くんは、オセロ大会優勝する腕前。
すごいですよね。白黒しっかりつけられる。

でも、大人はそうじゃありません。
ルールがあるにも関わらず、それは白。それは黒。
切り分けられないことがあるんです。
「人生」ってオセロのように白黒はっきりできないし、勝敗もない。
途中で終わっちゃうオセロのように、勝敗もつかない、つまり白黒つかない状態になってしまうときもあるんです。

「人生」だけじゃなくて「愛」も。
「愛」だけじゃなくて「人生」も。

妙子は、元旦那との再開を通じ、その「弱さ」=「ろう者」を自分が守らなければならないというような行動にでる。
「彼は弱いんだから、私が守ってあげなきゃだめなの。」と。

感情や理屈で推し量れることではなく、そこには、本人が決めた「白」だけがある。「母」「妻」「女」そういった「人」としてのもう1つの肩書をオセロのようにひっくり返しながら人生を進めていく。

それを聞いた夫はどう思うか?
そう「愛」も「人生」も白黒はっきりできるものだけじゃないんですよね。妻の「白」は、夫にとって「黒」にしか見えなくなる。

その時の最善だと思う選択を繰り返すのが「人生」。
晴れてても雨になる。変わっていく天気みたいな「愛」が描かれる。
白と黒が混ざり合った「灰」の中で「愛」も「人生」も続くのかな・・・。

久しぶりに続けざまに2回映画鑑賞(9/9・9/12)したのは、映画。良すぎて収拾つかなくて。
どちらかというと男性の気持ちがわかる傑作だと思います。
個人的には相当、ポイント高めです。
映画館で思いっきりのめり込んで観れて良かった。

🟡鑑賞時のポイント!
予告編にも流れる言葉。
「いつからだろうね、僕らが目をみて話さなくなったのは。」
2人の目。白と黒の目。
最初から最後まで、この2人の目線に注意して鑑賞するとよりこの映画の理解が深まります。

それと、他にもポイントいっぱいあるけど、あまり深くは言わない。
・・・あなた勝手すぎるよ。。。
なんて言わないでね。

🟡ごめんなさい
この投稿、3枚めと4枚めが反対になってるかも。
次は気をつけます。

🟡気になった点・・・
新車が白だとしたら、廃車は黒。
灰色は『「中古」車』になるんですかね?
二郎の運転する車のナンバーが、劇中、変わってる気がしたのは、私だけ?
見間違いかな?

🟡鑑賞後のルール
誰かと行く人は、観終わってから席を立つ前に、隣に座った人にこう言おう。

「ねぇ、こっち向いて・・・」

そう言ってから。 

「行こうか」

と立ち上がってくださいね。

🟡オススメ鑑賞方法🟡
目線に注目。
一瞬たりとも目を離したらいけない。
何が起きるかわからないから。。。
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