かがみの孤城の犬若丸かなめのネタバレレビュー・内容・結末

謎の城で謎解きゲームをやらされるという非現実的な状況に陥っているのにもかかわらず、揃いも揃って不自然なほどに状況把握や情報共有をしようとしないし、謎解きも本気でしない。同じ高校なのに現実世界でなぜ出会えないのか？という問題もろくに話し合わずにそのまま話が進むので、物語が不自然な感じがした。
話し合ったらそれぞれの時代がズレてるとか序盤で判明してしまうのであえてしなかったんだろうけど、そういううまい理由付けとかがないのでキャラがプロットに合わせて動かされている感じがしたんだと思う。
主人公以外のキャラクターの掘り下げがあまりできていなくて、中盤まで問題に向き合わずにグダグダ遊んで過ごしてたキャラの生きづらさダイジェスト集を終盤で見せられても、いまさら感情移入はできないかなぁというやや入り込めない感じがあった。
真田さんの最後の手紙も本心ではないんだろうし、ちゃんと和解するか痛い目にあうのかのどっちかに振りきってほしかったなーという気はした。

ラストの繋がってく感じは良いのに途中までの無理矢理感が強くてもったいないなーと思ってしまった。多分原作の小説？はもっと丁寧にやってるんだろうなぁ。

作画は良い。