こさむ

かがみの孤城のこさむのネタバレレビュー・内容・結末

かがみの孤城(2022年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

クラスで叩かれ学校に行けなくなったこころ。母親にも理解されずに生きづらさを感じていた。
そんなある日こころはいきなり鏡に吸い込まれ、大きな城が立っている不思議な世界に招待される。
その城の中では、こころと同じく私生活に問題を抱える少年少女が集まっていた。
子供達をまとめるオオカミさまは「城に隠されたカギを見つけ出せば願いが叶う」と言う。


オトナ帝国、アッパレ戦国大合戦やカッパのクゥの監督の最新作。
メインキャラの声のほとんどが本業声優じゃないけど、声優経験がある上手い人を引っ張ってきてるおかげで全く違和感がない。

パラレルワールド説が否定されたとき、各時代から集まってきた子供達なんだということは予想できた。あと1人来るはずだった子供がオオカミさまなんだろうというのも分かった。
こころに寄り添ってくれたフリースクールの先生がアキなんだというのも、途中からなんとなく予想してた。
ただ元が児童書らしいので大人は内容を予測できて当たり前だと思うし、そこが分かったところでつまらなくなるタイプの物語ではない。
観たあとすぐに2回目を観たくなる作りでとても良かった。
陰険な子供社会の描写がリアルで苦しいけど、各キャラに救いがあって心が晴れやかになる。

スバル・アキ・リオンは友達との出会いを経て、ゲームクリエイターや先生やこころのクラスメイトになったことが分かった。
アキは男に対してろくな思い出がなかったろうに、結婚して指輪はめてたのがすごく良い…。

フウカ・マサムネ・ウレシノのその後の生活がわからないのが切ないと思ったけど、映画の来場特典のイラストでその後の姿が見られる。
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