残像

エドワールとキャロリーヌの残像のレビュー・感想・評価

エドワールとキャロリーヌ(1951年製作の映画)
3.6
後半のパーティもおもしろいけどやはり最大の見どころは2人の部屋の空間設計と使い方。

とくに大きい鏡の使い方。鏡視点のほぼ人物真正面からのショットが興味深い。繰り返されるこのキャロリーヌのショットを見るだけでさまざまな感情が喚起される。

あと2人の部屋とおじさんの家の距離感ね。この二つの空間を移動するシーンに、その間にあるはずの街は描かれず、階段から階段へワープする。街は冒頭とラスト、2人の窓の外にだけ存在する。

そこかしこに独特な空間と、独特な空間と空間とのつながりが現れてきてそれだけでも楽しかった。
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