気まず面白の極致
気まずさに気まずさを重ねる展開に惹きつけられた。
特にエドワールがピアノを弾く途中で鳴る時計はもう気まずくて気まずくて……
エドワールのピアノをちゃんと聴かせるのも素晴らしい。…
なんともまあ品があって、穏やかに進むラブコメなのだろうか。
若きピアニストとその妻、気性の荒い二人の、たかだか“痴話喧嘩”を見事なショットと編集のリズムで、軽妙に運んでいく。
どうって事のない話に…
ジャック・ベッケルの日本未公開だった51年作品。売れないピアニストの夫が、夜会でデビューすることになり、妻がタキシードを用意するがチョッキが見つからないことから、険悪な雰囲気に。そして離婚騒動に発展…
>>続きを読む皮肉なやつらしか出てこない。
ザ・フランス映画って感じ。
喧嘩の生々しさ
台詞の詰まりまでリズム的で素晴らしい。
富裕層のおばさま達が若者の男にグイグイ行くのも肉食的なヨーロッパの女性像って感じ…
『パリところどころ』すぎる冒頭も良いが、パーティーによって夫婦が異空間に分裂してからも面白い。『vortex』のようなスプリットスクリーン以外2人を同時に見せることはできないため常に「省略」が起きて…
>>続きを読む腕がきれい!長い!窓からのパリの街並み。からの室内はセット。カメラが流れる。姿見はあまり見せない。噛みつこうとして噛みつけない。電話のコード。ピアノに挟んだメッセージ。ピアノからの聴衆ショット2回。…
>>続きを読む一見すると軽快なラブコメディのように見えるが、その背後には階級差や価値観の違いによる人間関係の複雑さが潜んでた。
キャロリーヌの叔父が主催する上流階級のパーティーに出席するために二人が準備を進める…