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教育と愛国のseiのレビュー・感想・評価

教育と愛国(2022年製作の映画)
4.3
率直な感想としてはこの国でどうやって子どもを育てたら良いんだろう、という戸惑いと不安が激しく残る作品でした。

日本の識字率の高さと、教育が義務とされている環境はとても恵まれていると思っていたのですが、国にとって都合の良い人間を育成する為の機関として学校が存在しているのならそんな恐ろしいことはないなとゾッとした。そしてアメリカには日本の教育の質を完全に見透かされていたのも何とも言えない気持ちになった。

教科書検定の実態や政府の学校教育への直接介入の現実を見る限り、某国を馬鹿に出来ないほど危険なフェーズに突入している気がしました。学び舎の教科書を採用した学校に対する脅迫まがいのハガキや、育鵬社の教科書の内容(神話から天皇家の成り立ちを細かく記載したり憲法改正のページが他社より多い)には驚いたし、何より右派の方々のキャラクターが強すぎて劇場で失笑が凄かったです笑

学校の教育が全てではないことと、教科書の内容が必ずしも正解とは限らないってことを子どもたちに今後教えていかないといけないのは、大人として何とも情けない気持ちになる〜
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