ふくしゃちょー

シャイロックの子供たちのふくしゃちょーのレビュー・感想・評価

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)
4.4
とても良かった!
池井戸潤原作作品を観ると絶対銀行員になりたくないという気持ちが高まっていく。
原作もかなり好きで、2回くらい読んだ。原作とはかなり構成を変えているけど、テンポよく進み、話も明快で分かりやすく面白かった。
池井戸潤作品には「銀行はもう限界である」というメッセージが込められている気がするが、今作はそれをいつもと少し違った角度から描いている。
豪華キャストが揃い、演出などもよく、とてもリアリティがあった。不動産取引ってあんな風にやるんだと勉強になった。
最後らへんはかなり半沢直樹を意識したけど、まぁそこはなくてもよかったかも。今作の見所はなんといっても、いつ不正が発覚するか分からない緊迫感ではないだろうか。
タイトルも好き。「所詮銀行員は強欲な金貸しの末裔に過ぎない」、「一度でも不正に手を染めると、決して以前には戻れない」というメッセージが作中のセリフを通じて描かれている。
検査部って、めっちゃ重要なポジションなのに銀行では出世コースではなく日陰ポジションなのか。
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