このレビューはネタバレを含みます
お互いダメなところがありながら、一方は依存して、一方は過剰な人の良さで対応していたらいつの間にか真綿で締め付けられるようにお互いの感情のささくれあいの対立になって行く。
そこから退出しようとする最中、2人に決定的な悲劇が訪れる。
岸井ゆきのが演ずる女性の前半の痛さと成功してからの垢抜け感の演じ分けがすごい。すごい女優さんをみた。
ムロツヨシの演技は抑えた感じでこれがまた良い。
『空白』の監督だと言うことでやはり、人間のダメさ加減とか、本当に悪人ではないけど、酷い状況になっていく様を描くのはスーパーうまい。人間を描くいい映画だ。