どうたく66

桐島、部活やめるってよのどうたく66のネタバレレビュー・内容・結末

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

昔、飛行機の中でこの映画を観て、その完成度にびっくりした記憶がある。

Amazon primeの追加料金なしのリストにあがって来たので、早速再視聴。

スクールカーストとか人間関係の描き方がリアルだし、役者の演技も素晴らしい。

桐島は最後まではっきり出てこないで空洞の中心を現していると思う。日本人はいつも権力の中心に行っても、社会問題の核心に行ってもラスボスが出てこない。誰が権力を動かしているのかはっきりしない。桐島で描かれてている学校生活は日本の社会や天皇制と近い。空洞の中心との関係性で席次が決まって行く。人気者で万能な桐島との近さで学校カーストが決まって行く。

高校生の感受性や人を思って心を痛める様子などはおじさんとしては愛おしくなってがんばれーと応援したくなる気がする。

東出昌大演ずるヒロキが桐島との関係の中にしか自分を見つけられず、野球部のキャプテンや映画おたくの神木隆之介の打ち込むものみ見つけている人をみて、自分と向き合わされる。ここの東出昌大の演技は良かった。
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