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遠い日の家族のMoscatoBiancoのレビュー・感想・評価

遠い日の家族(1985年製作の映画)
3.5
ジャケット写真が超能力者ものみたいです。でも、超能力者は出てきません。
第二次大戦中/戦後のフランスが舞台で、ユダヤ人家族(両親と一男一女)とその友人家族(両親と息子1人)が主要な登場人物です。

ユダヤ人家族
 父:シモン、母:サラ
 息子:サロモン、娘:サロメ(主人公)
友人家族
 父:ロラン、母:エレーヌ
 息子:バンサン(綱渡り芸人)

パリ在住だったユダヤ人家族は集合住宅の管理人に密告されたので、逃げます。逃げた先は、友人家族が田舎の村に所有する城(あまり羨ましくないくらいボロい)です。
ところが、ここでも村の誰かが密告するという話です。ユダヤ人家族は強制収容所送りになります。

ワイ的にはこのパターンは初めてでした(?)。それもあって楽しめました。高評価です。映画の中できちんと決着するのも好印象です。
転生の話や射的占いとかの小話もそこそこナイスでした。

Negativeな疑いが晴れた途端に、逆に大きくPositiveに振り戻されるように感じるのは錯覚です。Neutralに戻るだけです。サロメは錯覚してました。そんなに大声あげて走り回らんでもええやん とか思いました。

ちょっと音楽がうるさいです。ラフマニノフとかミシェル・ルグランとか恐れ多いんですが、主張し過ぎ。
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