MoscatoBianco

処女の泉のMoscatoBiancoのレビュー・感想・評価

処女の泉(1960年製作の映画)
2.5
有人店舗では恥ずかしくて借りられないタイトルです。

監督さん得意の宗教色が濃い映画です。
「なんでこんな事を神は黙って見ておられるだけなんスか?」という話です。

黙っているわけでも、見ているわけでもなくて、そもそも神なんか存在しない! とは言い切らないんですよね、この監督は。
そのためにわざわざ最後で泉(奇蹟?)を出現させたりします。
雪山の雪解け水が、地下水脈通ってたまたまそこから出てきただけとちゃいますか? とか言ってはいけません。 言ってもいい?

犯人兄弟は、お嬢さんとの会話の中で、お嬢さんの自宅は「山の東、森の西」と聞いていました。
「そり返らないと屋根が見えないほど大き」な家が何軒もあるわけでもないのに、狙いすましたようにその家を選ぶ兄弟の間抜けさに白けました。

またいちびった顔のキリスト像が一瞬だけ登場します。『第七の封印』のときと同じやつに見えます。使い回しか?
確かに一回作ってしまったキリスト像とか、縁起が悪そうでポイ捨てするのが憚られますね。
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