ヴぇる

ラスベガスをやっつけろのヴぇるのレビュー・感想・評価

ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)
2.8
オープニングからの1時間はやりたい放題でヤクまみれの人間との付き合い方に徐々に慣れていき楽しくなって来た頃にそのクレイジーさが若干弱くなった。ストーリーを進めるためだ。
しかもそれが中途半端に進行させていくためにイライラは募る。確かに酒や薬でめちゃくちゃな人間は話が通じなかったり、的を得ない事になるが、映画で表現したかったこととは別だろう。
最初から最後までラリってガンギマリしてくれた方がまだスッキリして気持ちよかったに違いない。

ラスト30分辺りは多少は当初のクレイジーさが戻ってきてくれて良くなったが、この手の映画は1ミリでもテンションが下がった瞬間台無しになる。手遅れだ。
ラストも映画風に終えて行ったのも気になった。この作品には落ち着いたラスト等相応しくない。
2人があっという間に死ぬ終わり方の方がお似合いだ。

総評だが、作り上げたい作品性は理解出来るがイマイチやり切れていないだろう。気が触れた様な頭のおかしい映画を終始していればスコアはもう少し高くなったのに残念だ。
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