Tomo

夜を走るのTomoのネタバレレビュー・内容・結末

夜を走る(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

💥虚構の世界を生きる男たち💥



何か園子温臭というか、「愛のむきだし」
を感じさせるんだけど、気のせい?


社会派ドラマと思わせつつ、中盤からは
斜め45°からの鋭い切り口で、現実と虚
構の世界を描き出す挑戦的な作品。


閉塞した日常の中、ブラック企業っぽい
鉄工場で働く秋本と谷口。

それぞれが希望もないまま日常を送って
いたが、ある夜の出来事をきっかけに、
2人の日常は大きく揺らいでいく….って
ストーリー。



実際、あの夜の出来事を上司になすり
つけて….っていう流れだけでも、そこ
そこ面白いサスペンスになったんだろ
うけど、

なんでそーなるのっ?

っていう流れから、ちょっとメチャク
チャな展開ながらも、考えさせられる
結末に着地させたのはお見事!



まず宇野祥平さん、(ビリーバーズの)
議長から教祖へ昇格しちゃったでしょ笑

ちょっと、売れすぎ?
でも、これだけこういう役にハマるって、
素敵だと思う。



秋本は、美濃俣(宇野祥平)と出会って
から、虚構の世界に入り込み、自らを
解放し行動していく。

逆に谷口は警察に疑われ聴取を受ける
現実の世界にいるのだけれど、家族の
中では隠し事を続ける虚構の世界にど
っぷりつかっている。


きっと、この作品は2人の対比を描きた
かったんだな。


似ているようで、全く違う道を進んで
いく2人、果たして幸せなんだろうか?



…….虚構の世界で自分を曝け出す秋本、
  足立智充さん渾身のダンスと後転
  立ち上がり、意表を突かれるけど
  それだけでも観る価値あり😂
Tomo

Tomo