「ほとんど細田守の竜そばだった」って言ってる人が海外でそこそこいて、どういうことやねんって思ってみたけれど、本当にそんな感じだった。
アルバム『how i'm feeling now』のメイキングでありながらアーティストのコロナ禍ドキュメンタリー。デモをインスタライブで流しながらメロディを確定させていきながらファンに言葉を任せて言葉を当てはめていく。拡大していくコロナと終わらないホームステイ。ファンからビデオを集めて、恋人とグリーンバックでMVを、完成させていく。何よりもファンの前ですべてを曝け出し、正直であろうとする。zoomでのリスニングパーティーに向かうファンの様子は『forever』のMVの延長線上のよう。
生活と楽曲が分離してない、というかその密着に苦しめられ続ける中、自室で。ベッドルームでカメラが回り続ける。"Belle"はチャーリーxcxだったのだ……。

Filmarks3000本目！
I Love ItやSuperLove（ロボットレストラン！）の頃にチャーリーいいなと思い、馬鹿売れしてからも落ち着いてからも新譜追ってきた身としては、昨年最大の社会現象となったbrat summer狂騒や今年に入ってからのグラミーやコーチェラやグラストンベリーは夢のようだ。
そんなチャーリーがコロナ禍の隔離生活でファンたちとZOOM交流しながら同居するパートナーやマネージャーたちとアルバム「how i’m feeling now」を作り上げるまでのドキュメンタリー。MUBIで鑑賞。
アーティストの内省的な部分と強さを見ることができる良作。
ツイッターずっとフォローしてるんだから当時もっと追ってればよかったと思うが、あの頃は何もかもが違ったからな。隔離生活もマスク生活も懲り懲りと思いつつ、あの特殊な時代が懐かしく思うこともある。

ポストコロナ禍に観るのもまた一興