沖田修一監督らしい、優しくてあたたかい作品だった。
観る人を選ばず、幅広い世代が楽しめる。
好きなことを貫くのって実は難しくて、特にまわりがいらんことを言ってきて阻止しようとすることが多い。
そういうものに負けない精神力はなかなか養えるようなものではなくて、支えになってくれる存在はとても大きい。
ミー坊のお母さん、すごい！
ミー坊に付き合って魚を食べながらよく育て上げたと思う。
今後は食べたいものを思う存分食べてほしい。
この作品において、のんの功績はもちろん素晴らしいものがあるけれど、さかなクンもかなり貢献している。
少々気の毒な役回りでの出演だけでなく、魚関係はもちろん演奏でも参加している。
魚がたくさん出てくるので、管理が大変だったはず。
さかなクン本人の尽力がなければこの作品は成り立たない。
ミー坊が水中に落ちすぎな気もしたけれど、さかなクンの個性がぎゅっと詰まった素敵な作品。
パスカルズによる音楽も、おもちゃ箱みたいで可愛らしくとても良かった。
