原作未読。
中盤くらいまではかなり笑える。
自分もカラオケ好きなので、とても興味深く楽しく観ることができた。
ヤクザたちがひとりずつ歌を披露するシーンはネタ見せにしか見えない。
ただ楽しいだけのエンタメ作品ではなく、合唱部の男子中学生とヤクザの交流が丁寧に描かれている。
お互い、ほとんどガキ扱いもせずヤクザという偏見も持たず、きちんと中身を見て接していて、学ぶところがあった。
聡実の堂々たる歌唱はさすがだった。
歌唱力が申し分ないのはもちろん、のびしろもあるし、何より人の心に届く表現力とパワーがあった。
紅を聴いて泣きそうになったのは初めてである。
リトグリが歌うエンディングテーマの紅も良かった。
合唱とのコラボが格好良かった。
アレンジはもちろんINSPiの吉田圭介氏。
少し残念に思ったのは、本当に歌が下手な人が誰一人おらず説得力に欠けること。
上手い人が下手なふりをしているなぁという感じ。
狂児役の綾野剛をはじめ、ヤクザたちは全員基本の発声ができていて、役者として表現力もある。
加えて、個性も出せている。
下手な要素がない。
本当に下手な人を出すのはコンプラ的にアウトなのだろうか。
個人的に、残酷な天使のテーゼを歌っていたヤクザの歌い方がなかなか良かったので、フルコーラスで聴いてみたいと思った。
2024年に観たカラオケシーンのある映画6本目。
