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セールス・ガールの考現学/セールス・ガールのdendohのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

初めてのモンゴル映画。

親の言いなりで原子力工学科に通う女子大学生が、アダルトグッズのバイト経験やオーナー(元ダンサー、髪型が海原雄山)との交流を通じて自主性が育まれ、自分のやりたい事を見つけるというお話。アダルトグッズ店の話ということもあり、それなりに性描写あり。
脚本はそこまで特異ではないが、主人公の内面の変化に合わせて外見が垢抜けていく等、演出面に特徴的な部分が見受けられた。お国柄か、作家の個性か?

ストーリー途中、ちょこちょこMVみたいになるのが面白い。演奏してるバンド本人が普通に劇中に登場したり(笑) ラストシーンは第四の壁認識してるし。これが主人公のイマジネーションの産物だとすると、ちょっとアメリっぽいかも?

あまり意味がなさそうな特定カットを長めに流すのは意味不明だけど、何度も観てると癖になる。

都市ウランバートルが舞台でありながら、ちょくちょく大平原がバックに映るのは如何にもモンゴル。
ロシア料理店にはナポレオン・ボナパルトの絵画(ロシア遠征の絡みなのか?)、マダムの部屋にはワンピースのゴールデンメリー号の模型(海賊好き?)等、小物に注目しても面白いかも。
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