事件に関係したサスペンスを見せたいのか、ロマンスを見せたいのかが中途半端で、消化不良の作品。
観た後にかなりフラストレーションがたまる。
また、事件関係の設定や人物の設定がかなりご都合主義で、リアリティが無いのもノレない一因。
通訳の女性の夫が犯人グループの医者ってのは笑えた。いったいどんな確率だよ。
それに手術のシーンもいい加減で、心臓摘出を一人でできるかとか、地下になんで誰もいかない手術室があるのとか、開いた胸を閉じたのはいいけど、そんな装備で感染症の心配ないのとか、ツッコミ所は多い。
犯人グループの手口も、臓器の入手などは工夫しているのに、遺体をポイ捨てって、あまりにいい加減だろ。
そして一番のマイナスが、どっちつかずのストーリー。
さらわれた少女は助けたけど、事件は未解決だし、煮え切らない中途半端なロマンスパートは、正直ストーリーの邪魔になっている。
チープなTVドラマ程度の脚本にげんなりする作品。
余談。
あ!!邦題の「バニシング 未解決事件」ってのは、この事件が未解決で終わってるよってことなのか?笑
う~む、ちゃんと教えてくれているあたりに、配給会社の一片の良心を見た気がするぞ。笑