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猫たちのアパートメントのDWのレビュー・感想・評価

猫たちのアパートメント(2022年製作の映画)
4.5
■ネコたちだけじゃなくて、変わっていく団地の風景や季節感なんかも撮し出されてて、とてもいいドキュメンタリーでした。『子猫をお願い』の監督さんです(あの映画のペ・ドゥナとオク・チヨン可愛かった)。

取り壊される巨大団地に住み着いたネコたちをどうするのか…という話なのですが、いろいろ考えさせられるというか、共生?って何なんだろう/難しいなあと思いました。
自分が子どもの頃はノラネコどころかノライヌとかもたまにいて、学校帰りに「こっちの道はコワい犬がいるからこっちから帰ろう」とか、通学中に友だちがイヌのウンコ踏んで、それが可愛い女子だったらその場で気まずい雰囲気が流れて、とか普通だったのですが、今だったらたぶん“駆除”の対象で、ネコの餌やりも“衛生”問題で、それに対して“共生”や“愛護”という概念も出て来て。。。
「もうめんどくさい。普通に(ネコもイヌも)いたらいいやん、人間だけが生きてるんじゃないんだから」とか思ったりするのですが、でもそれはもう「今」の感覚じゃないというか、ある意味無責任なのかなあとか思ったりしました。

…という、結構いろいろ考えてしまうドキュメンタリーでした。これ好きな人は『猫が教えてくれたこと』もオススメです。こっちはトルコのイスタンブールが舞台です。
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