幻の青い女を探してエトランゼしまくるピコリ。現実なのか妄想なのか過去なのか現在なのか、めちゃくちゃな構成と、イイ年したピコリの可愛らしさと冷淡さと喪失感と心の歪みとびっしりこびりついた鬱。やはり青は死神、ということでしょうか。ミシェルドヴィルまだまだみていきたい。

冒頭の赤いドレスの女はピコリの見た夢、青い女は現実なのかしら。ドラッグストアの前で見た青いドレスに青い車の女を探してさまようピコリ見てるだけで楽しいけど。クモの標本、クラシックのレコードをかけて、ブラックファーのベッドで睡眠薬で自殺も夢？かかってくる電話は？シューベルトの死と乙女。死！ド派手花柄ブラウスハイソックスで追い出された格好のピコリ、家に帰ってパッパと着替えるシーン笑っちゃう。そして出てくる部屋どれも見てるだけで楽しい。一息にウォッカを飲み干してウエイターにウォッカ忘れてるよーと、お次は飲み干して水入れてやっぱウイスキーにしてーと。夜の街を一緒に探す友だちはいい女探し、オーレリーとはエッフェル塔、公園、ショッピングとパリの街をデート。さいこー。クラブでかかってる茶目っけある曲、なんだか踊りにくそうだけれど楽しい。シモーヌ・シモンお綺麗すぎます！