同作者さまの『アリスと蔵六』のファンなのもあり鑑賞。近未来を、しかも惑星ソラリスで未知との遭遇をしているのに、画としては非常にコンパクト。身近にある程よい感じのSFとして楽しく観られました。
上記作でも思ったことですが、今村先生の作品は10歳くらいの子どもの思考イメージの解像度がとても高い。多少理詰めで物を考えられるようになったけど、根は幼いし、異性が自分たちが作った場に入ってくると最初は拒否反応示すし、かなり我を通すしで。なんだか自分の子どもの頃を照らし合わせて少し恥ずかしくなりました。
少しずれたところで言うと、いまでもきっとどこかであるような、SNSに繋がり続けていないとカーストから転げ落ちてしまう子どもならではの恐怖感。軽ぅくではありましたが、真に迫った触れ方をしていたので観てて気が気ではなかったです。その辺の重さが若干観る人を選ぶかなと思いつつ。
そもそもなんで2049年なんだ?って所に、ある種のリターンマッチ性を持たせているのも面白い。そうよね、子どもだけでやれることには限界があるものね。で、『彼ら』がリタイアした理由もなかなか生々しい。
AIの悠木碧と、ママ花澤香菜がとてつもなく可愛い。もうそれだけで観に来た価値があったなというレベル。そこはもう間違いない。