Takashi

ぼくらのよあけのTakashiのレビュー・感想・評価

ぼくらのよあけ(2022年製作の映画)
3.5
ジュブナイルSFで基本的には子供向けのアニメーションですが、原作の漫画は星雲賞の候補になったくらいなので大人が見ても楽しめそうということで観てきました。

ストーリーは2049年の近未来が舞台で、AI技術が発達し人工知能を搭載した家庭用ロボットが一般家庭に普及している世界。
なんですが、主人公が被ってる帽子にはコスモ星丸('85年のつくば万博のキャラクター)で、住んでるところがまさに昭和の団地というなかなかの癖のある設定。

そしてジュブナイルSFの定番と言える子供たちと異星人(?)の交流を描くわけですが、この作品が特殊なのがいわゆる悪役(悪の組織だったり政府だったり)が登場しないこと。
それでいてスリリングな展開もあり、ラストはきっちりと感動させてくれます。

しかしあまり話題になっていないようで、休日なのに観客は自分と一緒に行った息子の2人だけの完全貸し切り状態。
ちょっと埋もれそうな作品ですが、良作ですよ。
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