女形役者雪之丞、その心に秘められしものは親の敵討ち。
美しい…
何もかもが美しかった。
光と闇。
そこに浮かび上がる白塗りの雪之丞、一本縄、そして剣。
雪之丞の所作に艶めき。
口よりものを語るあの眼差し。あの眼で見つめられてときめかない女性はいるのだろうか…
彼に惚れ込む女性陣、可憐な浪路に男勝りなお初。ふたりの美しさにもため息しか出ない。同じ日本人とは思えない…
雪之丞を助ける義賊闇太郎が、雪之丞演じる長谷川一夫の一人二役だとは最後の最後まで気づかなかった。ある意味それを見抜いたお初はすごい。
剣の達人でもある雪之丞。しかしその復讐は剣で斬るよりもときに残酷。その後ろ姿に見た寂しさ。あぁ完璧…!
時代劇はほぼ観たことない私。
うたた寝しちゃうかなぁと思いつつ観に行ったら、まさかのどハマりでした。ありがとうゴゼジュー♡
新ジャンルが開拓できそうです。
【午前10時の映画祭】にて
124/2017