Aika

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!のAikaのレビュー・感想・評価

4.6
「僕はミュージカルの未来だ」

そう言い残し35歳で急逝したジョナサン・ラーソンの半自伝的作品。
そして彼が残した作品「Rent」は間違えなくミュージカル史を変えた。
ジョナサンがいなければRentがなければ、監督のリンをはじめ後継の天才たちや、時代を彩った幾つものミュージカル作品は生まれなかったかもしれないと思うほど。

ことあるごとにRent愛を語っていたリンが、ジョナサンの想いを受け継ぎ音を紡ぐ人々、そして舞台芸術に捧げる讃歌を見事スクリーンに映し出した。

ミュージカルオタク(かつ私はRentHead)にはこれ以上ないほど全てがエモい作品だった。終始涙目で何度もスクリーンが滲んだ。

もはや秒レベルでブロードウェイスターたちが続々と登場し、「Sunday」なんて”BW伝説の生き物、ここに集結”という看板をダイナーの上に掲げてもよかったと思う。あの瞬間あの場所は間違えなくミュージカル界の桃源郷だった。
リンファミリー×Rentファミリーなんて、ミュー遺伝子最強/ソンドハイム系譜の親戚みたいなものだもんね….画が強すぎる。
涙目で一回観ただけじゃ全員探し出すのは無理だったので、配信始まったらコマ送りして全員炙り出してやる…!と決意。
(最後に見つけた人たちを記録がてら残したので、ミュオタさん追加あればぜひ教えてください☺︎)
そしてそんな濃ゆい面々に負けなかったアンドリュー・ガーフィールド、すごかったなぁ。
生前のジョナサンの映像から飛び出してきたかのような動きや仕草、あの過剰さが愛しくてたまらなかった。

作品としても舞台版から大きく構成を変えジョナサン本人に焦点を当てることで映画としてわかりやすい改変になっているし、この作品を観たら絶対Rentを観たくなるという流れを作った(あの映像を入れるのは反則、らぶ)リン最高。もちろんRentを観たことない人でも全く問題なく観れます。むしろここからRentを初めて観るという経験ができるのが羨ましいくらい。

19日からネトフリでも配信されるそうですが、音が良い映画館で観れてよかった。ジョナサンのあの独特のビートを大音量で聴けるしあわせたるや…オープニングから鳥肌が立った。
アレックス・ラカモアのサウンドデザインも最高。ミュージカルの高揚感を膨らませることにかけて彼以上の天才はいないと思う。永遠にリンと組んでいて欲しい。

最近すっかり感じることがなかった「私めちゃくちゃミュージカル好きだわ…!!!」という感情が湧き上がりました。原点回帰。



すっかりフィルマはご無沙汰してましたが、記憶力の低下が著しく、同じドラマをまた観るという失態を犯したので、簡単に記録するくらいに復帰したいと思います。またよろしくお願いします♡



☆カメオ出演BWスター☆

・ウィルソン・ジャーメイン・ヘレディア(Rentオリキャス。私の永遠のエンジェル。)
・アダム・パスカル(Rentオリキャス)
・ダフネ・ルービン=ヴェガ(Rentオリキャス)
・リン=マニュエル・ミランダ(監督。史上最強のミュオタ。天才。出たがり。)
・フィリッパ・スー(Hamilton)
・レネイ・エリース・ゴールズベリー(Hamilton)
・クリストファー・ジャクソン(Hamilton。絶対にリンとセット)
・ジョシュア・ヘンリー(次ポマター!観たい!)
・トム・キット(作曲家)
・ジョーダン・フィッシャー(映画も最近よく出るね)
・ローラ・ベナンティ(ジプシー)
・ジョエル・グレイ(キャバレー)
・MJ・ロドリゲス(Pose)
・アンドレ・ド・シールズ(Hadestown。BWの生きる伝説と呼ばれる彼のヘルメスを見れたことが私の墓まで持っていける自慢…)

多分まだいるはず。エンドロールに名前も出てたかな?(泣いてて全然見れなかった…)
コマ送りしたら更新!
Aika

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