けんたろ

線は、僕を描くのけんたろのネタバレレビュー・内容・結末

線は、僕を描く(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 感 想 】
 
幼少期から中学生まで書道を習っており、ふと観たメイキング映像に魅せられ鑑賞。結論から言えば、観て良かったと思えた作品。
水墨画は触れたことがないのでわからないが、筆を介してつけられる濃淡とストーリーの濃淡がマッチしていたと思う。好みにも。
自分を映画のストーリーに没入させかつ俯瞰して観るタイプなのだが、自分の人生をストーリーにのせ、アルバムをめげるように、そして、絵を描くように愉しむことができた。
 
 
【あらまし(ネタバレ)】
 
横濱流星演ずる『青山霜介』は、家族を失った喪失感で心の時間が止まっていた。そんなとき、三浦友和演ずる『篠田湖山』に弟子にならないかと誘いを受ける、、
後日、江口洋介演ずる『西濱湖峰』に連れられ篠田湖山宅を訪れる。西濱から内弟子とは家族になることと似ていることを耳にした青山は、湖山に弟子入りを断るが教室の生徒としてはどうかと誘われ入会。湖山宅で湖山の孫である清原果耶演ずる『篠田千瑛』が描いているところを目にする。
湖山や千瑛、湖峰たちとの出会いで、みるみる水墨画の世界に魅せられていく霜介。一方、千瑛は自分の線に停滞を感じ、前へ進めずにいた。時は水墨画のように濃淡をつけながら進み、次第に霜介と千瑛の時を止めていた氷塊を溶かしていく、、
自分と向き合うことが必要だと気づいた2人はそれぞれに殻を破っていく。各々の線を見つけた千瑛は最高峰の賞を受賞し、霜介は在籍する大学のライブパフォーマンスで線を描くのであった。
ふたりの線はここから始まっていくように、、
けんたろ

けんたろ