Ryoya

線は、僕を描くのRyoyaのレビュー・感想・評価

線は、僕を描く(2022年製作の映画)
3.7
"できるかできないじゃなく、やるかやらないか"
の「できない」と「やらない」は両者ともに負の意味合いを持つが、その本質はモチベーションの点で雲泥の差がある。もちろん、後者が雲。
ただ、"言うは易し、行うは難し"でもあって、行動するには、リスクを伴って考えてしまう。だから普通の人はさっき知り合った名人にスカウトされても、大抵怖気付いてしまうか、決定を先延ばしにしてしまう。
その点霜介は違う。逃げ出さなかったもんね。
そういった彼の心持ちの在り方は割と物語序盤に。
"僕は何にもならない気がします。"
ここで「なれない」を使わないところに、心の奥底、根底に灯る炎を、見つけた気がした。
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