最高だな、これは。めちゃくちゃ面白い。
マブリー、マドンソクの魅力が最大活用されてるシリーズ。
もはやタイマンで彼に勝てる奴はいない。
これが劇場公開されると知り、遅ればせながら少し前に1作目を観てすっかりハマったタチ。
どうやら、このシリーズ、既にこの次があるっぽいな。
1があった上で、この2作はさらにパワーアップしててとても楽しめた。
基本的に“剛腕”。マブリー側が警察なのかと何度も疑うほど。目には目を、ではないが、圧倒的に暴力的な悪には、圧倒的な正義の暴力。これが気持ち良い。
今回は前半戦は韓国ではなく東南アジア。
マブリーと班長のいつもの凸凹コンビが、現地の領事館で自首した参考人の引き揚げに行く。
だけど、すぐには帰らない。「なんで、お前、自首したの?」とほじくり返し、ほじくり返って出てきたネタが韓国に関与してるとなれば、2人で現地で勝手に強硬な捜査をおっ始める。
悪い奴はどこで何してようと捕まえたくて仕方がない。インターポールでもFBIでもCIAでもない韓国の地元警察の彼らがどこでも、どこまでも犯人を追う。彼らに治外法権なる言葉はない。
しかし、それでもやっぱり限度があるとわかるや否や、捜査で捕まえた糸口を、言葉巧みに、現地警察の目を盗んで韓国に送還しちゃう。
それと並行して本ボシもあれこれと韓国にやってきて、いよいよ韓国で最終対決に。
そんなこんなで、話や登場人物が、韓国に収まらず、国際的な指名手配犯やらがあれよあれよと集う。ただの“参考人の引き渡し”が“国外から国内に繋がる国際的な大犯罪の取り締まり”と化す。
それでも、どこにいようが、相手が何人いようが、狙った悪は逃さない。逃げようが、向かってこようが、だまくらかされようが、何しようが、絶対相手の一枚上をいく。
腕っ節の強さは言わずもがな。
相手が暴力的でも、残忍でも、凶器を携えていても、「やれやれ」と言わんばかりに、絶対に正面からぶつかる。ぶつかってへし折る、、、警官が。もはや暴走特急。
生真面目な警官ではないが、性根と捜査のアプローチがとことん真っ直ぐ過ぎて、結果的に話を大きくしながら、ルールや法律をほぼほぼなぎ倒し、取り調べやら裏ドリやら報告書やら地道な手順強引を全て端折り、あれよあれよとホームタウンに持ち込む。
アウェイで散々暴れ回ってホームでトドメを刺す。
こんな韓国の地元警察がいたら、もはや韓国で犯罪犯して国外に逃亡したとしても、その犯罪者には安息はない。
マブリーの存在だけではなく、この班長やら若手まで、この彼のチームの痛快さ。彼ほどの剛腕は他にはいないが、なぜだか彼に感化されてみんながほぼほぼ気合いだけで立ち向かう。
だけども、流石にこの相手にマブリー以外がかち合った時、大丈夫か、、、いや、大丈夫じゃない、、、の時のハラハラ。そして、それでも何とか気合いとガッツで乗り切る彼らの勇姿も見どころ。
笑いあり、ガチンコあり、国外あり、国内あり、、、もはや、何でもあり。
今回ばかりは相手もかなり“ヤバさ”全快でさすがに色々準備や作戦や人海戦術を駆使するかと思いきや。
確かにそれっぽいことはするが、結局、マブリーとチームだけで何とかする。何とかするというか、ある意味、彼らの暴挙のような捜査、いや、大立ち回りに誰もついていけない。
何なら前作で痛め付けた相手すら利用する。
彼らの犯人逮捕にルールはない。やれることは全部する。
マブリーもチームのみんなもめちゃくちゃカッコいい。
いつもは及び腰でマブリーを諌めたり、チームメンバーに信頼されてるのか疑わしい班長すら、途中で巻き込まれて俄然やる気になる。
前回はトイレ。今回はバス。
ちょこちょこ彼の強さを見せつけておいてからの、このマブリーの最後の見せ場の迫力はマジで凄まじい。
どこまで彼らが正面突破の大立ち回りで大金星を上げるか、これは次も楽しみ。
にしても、あの東南アジア系の殺し屋兄弟、、、中◯家が出てきたのかと何度か疑った。
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