このレビューはネタバレを含みます
これを見てふと70年代の「エアポート」シリーズを思い出した。当時パニック映画が全盛でオールスター・キャスト。ジョージ・ケネディがレギュラー出演したりして。差し詰めイ・ビョンホンがチャールストン・ヘストン、キム・ソジンがカレン・ブラックといったところか。懐かしい〜。
それはさておき本作はバイオテロなのだが、組織が絡んだ陰謀ひしめく政治テロと思いきや単独犯とのこと。犯行動機がイマイチ分からずじまい。こうなると作品としてのスケール感は小さくなり、先行きちょっと心配になったのだがしっかり見せ場を作ってありなかなか面白かった。特にソウルに着陸できるか否か、腹を括った乗客たちがスマホを通じて肉親に別れを告げるあたりはまるで「アルマゲドン」。お涙ちょうだい。ウルウル来てしまった。
残念な点として、クライマックスは最後まで見せて欲しかったなと。気持ちが高ぶってる所でぷっつり切られて事後の野外パーティー？場面へ。観客として高ぶった気持ちをちゃんと処理したかった。それから非常宣言して成田に緊急着陸しようとしたのはソウルに戻る燃料がないからだったのに、その後すんなりソウルに戻れたのは辻褄が合わない。日本側の対応の描き方もどうなんだろ。自衛隊機のスクランブルは理解できるが更にあそこまでするかね？
