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劇場版 Gのレコンギスタ V 死線を越えての2秒前のレビュー・感想・評価

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死地にあっても結局人を動かすのは愛情、肉欲、嫉妬。政治や何やらよりも遥かにそれらが優先され戦場をかき乱す。
大気圏突入中に交わされる愛。接触回線によってMS越しでも彼らの距離は実質0になる。設定が作劇と、エモーションと調和している素晴らしさ。
男を亡くした女達はずっとその名前を叫びながら戦い続ける。「わたしの男が」ってセリフ、良いよな。
だからこそ恋人の死を精算し、金星で使命を自覚したアイーダのみがカオスに決着をつけることができる。長い旅の果て、最後の最後に緑豊かな地球に帰ってきたことも感慨深い。
結局に政治的な状況がどうなったのか正直よく分からんのだが、その大団円の力強さに無理矢理感動させられてしまう。そして映画は意中の男を手に入れた乙女の高らかな笑い声で終わるのだ。なんて気持ちのいい。

Gレコ五部作、本当に観て良かった。なんて贅沢なフィルム。
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