ワンアイデアで勝負といった感じの、15分ほどの短篇。
生まれた時からずっと地下で生活してきた10歳の主人公と、怪物達に支配された地上に出ていいのは大人だけなのだと諭すその家族。
自立心と好奇心から家族の目を盗んで地上に出ようとする主人公が目にしたのは… という物語。
序盤で示された設定やタイトルに関しては、終盤に提示されるSF的な真実によって回収され、納得感がある。
何十年も昔からSF系の短編小説や漫画で何度も使われているアイデアの変奏曲的な短篇ではあるが、そつなくまとまった佳作といった印象だった。
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