【第94回アカデミー賞 短編実写映画賞ノミネート】
キルギスの誘拐婚をテーマにした作品。キルギスでは「アラ・カチュー」と呼ばれる誘拐婚により毎年1000人もの女性が誘拐され結婚させられている。警察もそれを黙認しているという信じられない事実がある。
映画として非常によくできていて、スリリングでクオリティが高い。キルギスの風景が美しく、ヒロインの芯の強さが気持ちいい。
物語としては胸糞悪いが、田舎で暮らす保守的な旧世代の女性たちと、都会に出て暮らしている友人それぞれの立場が描かれる。
彼女が本当に無事に逃げられるかはわからないけど、安堵と不安が入り混じったようなラストの表情は素晴らしい。