ホーガン

“それ”がいる森のホーガンのレビュー・感想・評価

“それ”がいる森(2022年製作の映画)
1.9
「リング」のまぐれ当たりからホラーの巨匠と言われお子様ホラーを量産する中田秀夫監督、そして主演はジャニーズの方、まさに「ザ・見えている地雷映画」ですが、それでも突入するのがホラーファンです。

それというのが何であるのかを隠した予告は、最近ではジョーダン・ピールの「NOPE」や古くはシャマラン「サイン」などの見事な伏線と回収を期待させる。ところが、早々にもっともチープな形でそれが何者かを疑いようのない形で見せてしまう。森が舞台ということで暗闇を使いながらもう少しオブラートに包めばよいものの、はっきりと、誰が見ても「アレ」だと思えるビジュアルなんだよねw 伏線とか回収なんてものは皆無、酷いCGも含めて昭和レトロな怪奇映画でした。2022年のこの時代、小日向文世や江口のりこなどの名優が参加する映画でこんなビジュアルの〇〇を見ることが出来るなんて、ちょっと自分は間違って過去にタイムスリップしたのかな?と思ってしまったw ニコラス・ケイジが出演しているB級サメ映画を見ている感覚。クライマックスはまさに放送事故のレベルだろう。

そしてエピローグ、あんな何人も死人が出た土地で子供たちが平和にサッカーをしていることに最後までずっこけました。夢オチなのか?

さて、今月はもう一本見えている地雷映画「貞子DX」が控えている。この見えているのにやっぱり爆発してしまった心のざわめきを抑えつつ、今月末も期待してみよう。
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