しらす

“それ”がいる森のしらすのネタバレレビュー・内容・結末

“それ”がいる森(2022年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

「やりたいことは分かるけど、
それ、かなりお金かけて、考え抜いて作らないと観客が納得しないよ。」と、
誰か製作陣に助言する人はいなかったのか。

いやぁ、久々に「うーん」と思いながら劇場を出ました。

やろうとしてることはなんとなくなる分かります。
地球外生物が人間に危害を加える中で、友人や家族と絆を深め、子供が成長するパターン。
鑑賞しながら、J・J・エイブラムス監督作品「SUPER8」を思い出しました。

これをやるのはいいんですが、
現代日本の設定では、リアリティの面から、かなり工夫がいると思います。
しかし、今作での工夫はたったの1個です。エンドロールで流れる、ある場所から実際に何回も撮られてるUFO映像だけ。
それだけじゃダメでしょ。

もう、とにかく、大まかなプロット段階で、この勝算しかない映画なので、そのほかも正直、酷すぎます。
製作陣には大変申し訳ないですが、しっかり考えて作品を作ってますか?

とにかく脚本がひどい。いやくどい。
くま出没注意の看板を1分前に写しているが、
役者に「暗くなってきたし、クマが出るかもしれないから帰ろう」って台詞を言うんです。
「はっ?そんなの分かっとるわ!」ってツッコミました。
ずっとこのパターンばかりなんです。
映像で観せてるのに、台詞で説明する。
もうちょっと観客信じてくれよ。

また、脚本だけじゃなく、撮影も酷すぎます。
小学校で全校生徒たちが避難するシーン。
いつのまにか子どもたちが減ってるんです。
「あれ?もっといたよね子供?襲われた?」ってくらいです。
夜中の撮影で労働基準法が関係するのでしょうか?
なら、撮影する前に考えて、もっと工夫してくれよ。

さらに、役者陣も脚本が変なので、
演技もなんか変でした。
含みを持たせた演技してるのに、本作内では明かされない。
嫌な人なのか、いい人なのか。
何かトラウマがあるのか、ないのか。
よくわかりません。
しかも、1番の肝となる子役たちの演技が、上手くない。

たくさん不満点を書きましたが、
期待をしていたからです。
いやぁ、少しショックでした。
しらす

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