ザリガニの鳴くところのたむのレビュー・感想・評価

1960年代を舞台にした偏見と差別に自然と人間の関係を掘り下げたミステリー映画です。
裁判と被告人である主人公の回想で物語は進みます。
街に住む人々と湿地に住む主人公の葛藤は、過去を舞台にしていますが、今をテーマにしています。
殺人事件がそれだけにとどまらない社会問題を描きますが、そこに人間と自然の関係も描き出されています。
そこが本作の不思議なところ。
ミステリーは苦手なのですが、自然と都会の葛藤が、男尊女卑な世界と対比されていく構成は興味深く観ることができましたね。