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ザリガニの鳴くところのロアーのレビュー・感想・評価

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
3.3
北欧ミステリーのような湿地帯の湿った空気をはらんだミステリーものを想定していたので、蓋を開けてみたら全然違ったせいかハマれなかった。う〜ん、ミステリーものと思って観ちゃいけない。これは恋愛や青春ものジャンル。そのことに気づいた頃には「なんだか不幸な『トワイライト』みたい...」という思いが頭の中を過っていた(因みに『トワイライト』シリーズは全巻既読)。

映画を観てから小説を読もうと思っていたので、今、小説の方に手をつけている最中なんだけど、小説の方がより細かい描写と章立てをしていたので、読んだらもっと作品の良さが分かるかな?とりあえず、なんで兄弟姉妹と一緒に逃げなかったの?という疑問は小説で補完できた。

ただ、小説の売り文句にあった「感動と驚愕」の「驚愕」が1ミリもなくて白けちゃった。あるある展開過ぎて、何でこれで"ベストセラー"なんだろう?

でも湿地帯の自然やカイア役のデイジーはとっても美しかった。透明感のあるかわいさと儚さ。まさに少女的。視覚的には文句なし。

ところで「DVを受けてきた女性に寄ってくるDV男の嗅覚はすごい」って聞くけど、意図してというより、本能で支配対象を見分けてるんだろうと思うと怖い...
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