ナオ

ザリガニの鳴くところのナオのネタバレレビュー・内容・結末

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

出自に対する差別やDVなんかの心がクサクサする描写が続いてしんどかったけど、苦境に負けず地に足つけてこの場所で生きていこうというカイアの覚悟に拍手だし、理不尽に屈せず闘える逞しさもあっぱれだった
どうせなら原作を先に読みたかったんだけど、湿地帯の自然の美しさを存分に魅せることで人間の醜い部分との対比がここまでくっきり実感できたのは映像だからこそだったと思う

ラストは個人的にはすごーくスッキリ!
あれを見つけたのがテイトなのが気の毒な気もしたけど、処分する時間はたっぷりあったはずなのにそうしなかったのは過去の5年間の音信不通へのちょっとした復讐心だったりして...!と深読みしてみたり(愛は間違いなくあったと思うのでほんの出来心だと思いたいが!)
一見綺麗なんだけどそういう含みにミステリー色を感じられて良かった

いくら理解し難くても人の良しとするものを闇雲に否定したり攻撃する人間ではありたくないよなあ、せめて

原題の"Where the Crawdads Sing"も邦題の"ザリガニの鳴くところ"も美しくて好きだ🦞
ナオ

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