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ザリガニの鳴くところのNewmanのレビュー・感想・評価

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
3.8
本は前に読んでいて、映画がずっと気になっていました。そうだ、イメージしていたのはこんな綺麗な湿地帯だったと見始めました。そうそうタイトルのザリガニのcrawdadはcrayfishの方言とあった。そしてアメリカザリガニはClark's crayfishということも調べてしまいました。本では、チェイスは幼ない頃からカイヤが知っている嫌な奴だったように思うのだが曖昧です。そういう奴はどこにもいるよね。そう思っているからかも知れないが、隙があればキスをしよう、抱こうと思うような男が近づいてくるのを許すものなのかと不自然さを感じながら見ていた。大事に思っていたテイトに裏切られた後だとしても。そしてテイトとの別れがこの映画ではうまく表現されていないように感じた。厚い本を2時間の中で閉じ込めるのだから仕方ないかな。そうだカイヤの才能を見抜いてテイトが出版社に話を持って行ってくれたんだと思い出した。そうだチェイスはあの湿地に1人で住んでいる汚い女の子と軽蔑していたんだということも思い出した。そしてちゃんと婚約者もいることも。長い小説を映画にするのには、どこを大きく扱ってどこを削るかだと思うがうまくいってなかったように感じる。この本の一番良かったのは、犯人が結局誰かを最後まで教えてくれなかったこと。そして、その最後がどうなるか知っていたのでやっぱり感動は薄かったかな。
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