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ザリガニの鳴くところのtoriten45のレビュー・感想・評価

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
3.1
主役のデイジー・エドガー=ジョーンズの魅力がこの作品を引き立たせてくれています。

6歳の頃から人里離れた湿地の奥で一人で暮らす若い女性が、近くで起きた死亡事件の容疑にかけられるお話。法廷モノとも言えるしサスペンス要素もあれば文学作品のようなテイストもあります。おとぎ話のような雰囲気が感じられる世界観も魅力的でした。

湿地帯でのシンプルライフが中心の世界観。時折訪ねる町の様子は”外の世界”として描かれており。町から湿地帯に戻るとマイホームのような安心感があります。完全に湿地帯の情景にハマってしまった自分に気づき、ラストを迎えてこの不思議な世界観から心地よく解放された気分で観終えました。

原作の小説はもっと濃密な内容になっているそうでいつか読んでみたいです。
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