toriten45

いまを生きるのtoriten45のレビュー・感想・評価

いまを生きる(1989年製作の映画)
3.5
「伝統ある名門進学校にやってきた型破りな教師」という設定は学園ものではド定番な気もしますが、アメリカにボーディングスクール(寄宿制の高校)があるってイメージがなかったので公開時はちょっと意外に思いました。ジャケ写を見ても品の良さが伺えますねー。なにしろ私の中でイメージしていたアメリカのハイスクールっていったら『ブレックファースト・クラブ』('85)や『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』('86)みたいに品の良さとは縁のない感じだったのでなおさら。

型破りな教師を演じたロビン・ウィリアムズというキャスティングも当時は意外に思ったものです。下ネタ、マシンガントークのコメディアン。80年代、出演する映画もコメディ系メインの印象だったので…。親しみを感じる柔らかい笑顔でいいですね。

舞台はデラウェア州で撮影されたとのことですが風景がとても綺麗ですね。学校の建物は歴史を感じさせてくれ、豊かな森や水辺には鳥が集う。あの壮大で美しい自然が広がるキャンパスが素敵でした。東海岸の郊外に行くとあんな光景が見れるのであれば行ってみたい。

原題の“Dead Poet Society”もなんとなくインテリな感じで、「観た」って言ったら頭いい人に思われそう。

イーサン・ホークがまたいい。最後の最後でピカーってスポットライトあびるような演出が見事で、以降ずっと記憶に残ることになります。セリフほとんどなかったのに主役を食うってこのことかしら。

ちなみに日本にもボーディングスクールが増えつつあるそうで全国に10校ぐらいあるんだそう。恐る恐る学費を見たらビックリ。宝くじ買うかな。
toriten45

toriten45