湿地のあまりの美しさに圧倒された。
初恋の美しさとのコントラスト。
外の世界も、ウチの世界も、どっちも美しけど、残酷な程の厳しさを感じる。
それは、
自然には善悪はないからだ。
彼女にとって、善悪のない湿地の美しさが、ラストに繋がるんだろうね。
善悪がないと不安定になるほど、人間の思考は不安定になる様に洗脳され続けた。
無駄に奪うことをするのは、人間だけ。
この世界に善悪はない。
裁くのは人間だけだから。
いつからこの世界がこうなったのかを考える前に、これからそれと、どう付き合うかが、大切である。
ずっと、ずーっと、寂しかっただろうなぁ、お母さんに会いたくて。
罪は洗われ、死に優しく抱かれる。
美しい湿地帯に心を静ませられて、これで良かったのだと説得された自分にも、随分ゾッとさせられる。
それでも、中立でいたいと願うぐらい、大自然で起きた事。
何もかもが繊細で美しい映画。
付箋回収も見事。
母親への復讐も果たすこの感じ。
ゾッとする様なミステリーに舞い戻る感じも。
見事なり。