このレビューはネタバレを含みます
立場によって見方が全然変わる話だと思う。
観終わっていざ感想を書こうとしている今はすごく複雑な気持ち。
どう書いてもネタバレになりそうなので、いっそネタバレ感想にしよう。笑
カイアはとても可哀想な生い立ちで、知恵と根性で生き抜いてきた女性。
でも助けてくれる人がいないわけでもなく、愛されることもないわけでもない。
そんな彼女が、ある殺人事件の容疑者となる。相手は元恋人で事故の可能性もあったが、かねてからの噂や先入観により彼女が殺したんだという方向へと進んだ。
弁護士はカイアにはアリバイがあったこと、検察が事件を殺人として立証出来ていないことをあげ、彼女への先入観のみで判断しないでほしいと陪審員に訴えた。
そして、カイアは無罪となる。
無罪と言われたときの彼女は、その場から崩れ落ち安堵した様子だった。
そして、その後の人生を幸せに生きていった。
果たしてこの事件は、事故だったのか。
恐らく彼女は、やらなければやられるということがそれまでの人生、自分自身の生き方で身につけてきた1番の武器だったのではないだろうか。
それによって裁判も、闘わなければ殺される。つまり死刑ですよね
したたかに、今まで身につけた全てを武器に、やり抜き、勝ったんでしょう。
殺された男は確かに可哀想とは言えないけど、なによりの悲劇は彼女を信じて手を差し伸べた弁護士のおじさま、夫婦、夫だったなと思う。
あまり良い教訓などは得られることはないけど、全体的に映画としては好きでした。