jun

ザリガニの鳴くところのjunのレビュー・感想・評価

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
3.7
湿地帯で見つかった青年の遺体。
青年と接点があったことなどからその湿地で一人孤独に暮らす『カイア』に容疑がかけられる。
カイアは幼い頃に父親の暴力により母が家出、兄弟たちとも離れ離れ、ついには父親にも見捨てられ10年以上もその湿地で暮らしてきた。
文字が読めないことや身なりが汚れていることで学校に通ってもバカにされ街の人からは『湿地の娘』と呼ばれいわれのない差別を受けて来た。

裁判が始まっても陪審員を務めるのはそのカイアを差別してきた人達でした。
どう転ぶのか裁判の行く末を固唾を呑んで見守っていましたが最後の弁護士さんの陪審員への必死の訴えが胸に来ました。

あれは殺人事件なのかそれともただの事故だったのか。
事件だとしたら犯人は一体誰なのか…




《以下ネタバレあり》




幼い頃から手本になるはずの両親が近くにいなかったカイア。自然のルールに従って生きるしかなかったのだと思うと最後の結末は納得だし、だけど偏見で決めつけてはいけないなと途中まで思っていた自分の気持ちが完全に置いてけぼりになってしまい少々複雑なラストでした。
出版社との会食でのセリフとか後から思い出すと怖い。。。


秘密はカロライナだけが知っている🤫

あと自分の大切なものを粗末に扱う男を家にあげてはいけないよー🙅‍♀️
jun

jun