Ark

ザリガニの鳴くところのArkのネタバレレビュー・内容・結末

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

2024-118
ずっと湿地で暮らしているカイア。ある日、裕福な青年の死体が湿地で発見され、殺害容疑をかけられる。彼女の過酷な幼少期、初恋……。彼女の半生を辿りながら真相が明らかになっていく。



気の毒なカイア。DVダディに、逃げた母親と家族。やがて父親も去り、湿地に独り残された彼女にとって、心の拠り所は自然豊かな慣れ親しんだ湿地だけだった……。

テイト本当にいい人だ。
いい男すぎる。

なんだーただのハッピーエンドかーと思ったら違った。カイアだったのね。彼女が生きている間に知っていたらどうしていたかな。きっと彼のことだから知らないフリをしたかな?

湿地の風景がとてつもなく美しい。フレッシュな緑に、空の青、海の青、太陽の光。そこで共に過ごす2人。ロマンティックすぎだろ〜。
湿地と孤独な少女で、思い出のマーニーを思い出した。

過去も孤独も罪も、湿地の奥では紛れてしまう。DV親父、DV彼氏、湿地に住んでるからって差別する人たち、チェイスを殺したカイア。露呈する人間の業。結局は隠せない人間の醜さと愚かさ。みんな未熟で不完全。哀しくて切なくて恐ろしくて、でも2人の愛は熱くて、不思議な余韻を残す作品。
タイトル回収もしっかり。

チェイス役の人なんか見た事ある気がしてたけど例のごとく全く思い出せずに終わり、後で見たら「マティアス&マキシム」にチョイ役で出てたんだね。
テイト役の人も「アウトポスト」で見たことある人だった。

主人公の女性がめっちゃ可愛かった。

“All right,then”
Ark

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