このレビューはネタバレを含みます
題名から不気味なサスペンスかと思ったが、意外にストレートな物語だった。湿地の娘と呼ばれ蔑まれてきた彼女にとって湿地は天国であり彼女自身高潔な魂を持っていた。ただ、ラストシーンは特段驚くようなものでもなく、なくても良かったのではないか。取って付けた感が大きい。
さて、逮捕された得体の知れない「湿地の娘」が、拘置所で弁護士に実際の自分を語る形で映画を見ている人間も彼女がただの無知で野蛮な女性でないことを知ることになるというスタイルだが、これは無理がある。なぜなら逮捕された時点で彼女は既に本を出版しておりちょっとした有名人になっていたし相当にソフィスティケイトされていたのだから。