ここにいる誰かにオススメされ鑑賞。
とあることをきっかけに救済という名目でお年寄りを殺害してきた介護士の斬波は、ある事件で自身の犯行がバレ逮捕されてしまう。彼と向き合うことになった検事の大友は、会話を重ね彼の過去を知ることによって、葛藤することになる-。
シンプルに観れて良かった!
冒頭の独居老人の家のシーンで、一昨年の渋谷で開催された「語りの複数性」展の展示を思い出した。ここで描かれる介護や貧富、社会の狭間の人々など、とにかく思案することが多かった。印象的な言葉は、「【絆】は【呪縛】にもなる」かな。
全体的な作品の雰囲気やメッセージは『護られなかった者たちへ』に近いけど、終盤の方は個人的に『流浪の月』も思い出した。
あと柄本明の演技がガチすごい。
こういう作品観ると、もともと持ってる長生きしなくてもよい欲が高まっちゃうの、控えめに言って良くない(良くない)